「餌やりおばさん」-京都市野良猫に餌やり禁止条例(仮)によせて

僕の大好きな優しいおばさん
服はよれよれ、手はガサガサ
パートっていう仕事をしているんだ。
おばさんは、餌やりおばさんって言われている。

毎日、夜になるとおなかをすかせた捨て猫の僕たちのためにごはんを持ってきてくれる。

おばさんは、前は市営住宅というところに住んでいたけど、病気の猫を拾ってしかたなく飼ったからって
猫とそこを出て行かなくちゃならなくなったんだって。

それで、一生懸命猫を飼えるアパートを探して仕事も増やしたって。
でも、ひとりで生きられないような病気の子や事故にあった子を拾っていたら
家はすごくたくさんの猫であふれてしまったんだって。
だから僕たちには「ごめんね」って言いながらごはんだけくれるんだ。
僕たちが食べ終わると器を持って帰っていくよ。

おばさんは僕たち野良猫が増えないように、僕たちを病院に手術に連れて行ったんだ。
すごく怖かったけど、おばさんは、もう不幸な子は増やしたくないって言ってんだよ。

それから、近所の人に僕たちのトイレを置かせてくれって頼んでいた。
そうすれば、いろんなところで糞をしないからって。
人間界のルールは、わからないけど、その場所はおばさんが勝手に使っちゃいけない他人の土地だから許してもらえないとトイレも置けないらしい。

でも、近所の人たちはみんな断るんだ。
「どうして、野良猫の糞の始末をわたしがしなきゃいけないんだ」って。

自分たちはしないのかな・・・。

僕たちを嫌っているおじさんは、僕が少し離れているのを見かけただけで、
「しっ」って蹴り上げる真似をして、とても怖いんだ。
そしておばさんを猫に餌をやる悪者だといって、おばさんを見ると怒鳴りちらす。

でも、そのおじさんがこのまえ、おばさんに勝ち誇ったように言ってどっかへ行った。
「餌やりおばさん、こんどから、あんたは罰金だよ。とっとと餌やりをやめろ」って。

どうして?どうして?そんなふうにおばさんを苛めるの?
人間に捨てられた僕たちは生きていちゃいけないの?

おばさんは、とても悲しそうに僕を見て少しだけ笑って僕の頭を撫でた。

「おまえたちを見捨てるわけにはいかないよね・・・」って。


dd539503.jpg
スポンサーサイト



★ブログランキングに参加しています★
↓よかったら応援クリックお願いします。


人気ブログランキングへ


コメントの投稿

非公開コメント

メールしたった

ご無沙汰してます。

今、京都市の田中議員に最後の怒りのメールしてきました。
条例を通したい議員さんたちに愛護動物の生命やボランティアさんの善意について訴えても、彼らの心は1ミリも動かないでしょう。
なのでM式(?)で攻めてみました。

教えてくれてありがとうございます。
明日ですね。

色々な餌やりさんがいますが、その方は、私が思うに、嫌な餌やりさんではなく、心の優しい方だと思います。
お外の猫達の為に一生懸命なさってくれて、頭が下がります。
世の中全ての人が猫好きだとは思いません。
ただ、邪険にしないでほしいです。
共存しようと思えば共存できると思うのですが…。
思いやりが足りないのかなぁ。

Re: メールしたった

ちょろさん

コメントをありがとうございます。
メールをしてくださったのですね。感謝感激です。

与党の数の論理で見通しどおり条例は成立してしまいました。
がっくし・・・。

でも、ちょろさんはじめ皆さんの思いがいつか実を結ぶ日がくると信じたいです。

Re: タイトルなし

わたしの近所にも過去にとても悪質な餌やりさんがいました。
なんとかならないものかと、とても悩みました。

でも、本当に真面目に自分の時間もお金も割いて一生懸命頑張っておられるまともな
餌やりさんもたくさん知っています。
餌をやるなと文句を言う人は言うだけで何もしないのに・・・。

今回の条例は、まともな餌やりさんにとってもリスクが多すぎると思います。
条例成立はとても残念でしかたがありません。
プロフィール

M

Author:M
保護した縞三毛すずと猫たちのブログです。

いただいたコメントで、公開に相応しくないと判断したものについては、承認せずにサクッと削除させていただきます。
どうぞご了承くださいませ❤

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR