「給餌妨害は不法行為」とし損害賠償を命じる判決   - 京都地裁 -

野良猫を減らし共生を図る目的で適正に餌やりをしていても、単に「猫に餌をあげている」ということのみを取り上げられ不当な妨害を受けることがあります。

そのような「給餌妨害は不法行為」とし損害賠償を命じる判決が3月23日京都地裁で出ました。

不幸な猫を減らしたい思いから地域猫活動が推進される一方で、世間には飼い主のいない猫に餌やりをするだけで悪者扱いをする論調がまだ多くあるように思います。

長年地域猫活動をされているわたしの知合いのボランティアさんも、近所の猫嫌いの人から、怒鳴られ青あざができるほど殴られた経験をお持ちでした。

そのような餌やり妨害を不法行為と司法が認めた画期的な判決です。

判決にはには法的なの拘束力がありますので、この判決が先例となることを非常に喜ばしく思います。

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以下、本件訴訟代理人の植田弁護士(THEペット法塾代表)の文章を転載させていただきます。

ここから転載
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野良猫を無くす活動/給餌妨害事件について京都地裁3月23日勝訴判決が出ましたので、ご報告致します。
THEペット法塾代表 弁護士 植田勝博

京都地裁は「給餌妨害は不法行為」とし損害賠償を命じる判決が出ました。

妨害者の「野良猫に車が傷つけられ弁償を」を恐喝、「給餌するな」を強要の不法行為であると認めました。

2016年7月15日 野良猫を無くす活動/野良猫に給餌をしていた人に対し

「野良猫に車を傷付けられた。50万円を支払え。餌やりをするな」と言い、警察に通報し、「野良猫を轢き殺しても死刑にならん。
街宣車を呼び、おまえのうちをぐちゃぐちゃにしてやる」とも言ったが、警察官もその言動に対し、
「言うのは自由。餌やりをやめるように」と給餌者に強要した。
翌日も同じように強要され、2日間は餌やりが出来なかった。

これに対し裁判所は、妨害者の行為を恐喝ないし強要の不法行為とし、給餌者二人に6万円ずつの損害賠償を命じた。

7月16日夜、同じ場所で別の給餌者が餌やりをしようとしたところ、同じ妨害者が来て、「餌やりをするな」と言ったので、
自転車でその場を立ち去ろうとした。
妨害者はハンドルを掴んで、立ちふさがり、この給餌者は逃れようと自転車をゆすったが、妨害者はハンドルを放さず、
「餌やりを捕まえた」と言って通報、警察官が来た。

判決は妨害者の、この給餌者に対する暴行として損害賠償4万円を認めた。

餌やり自体の評価はなされなかった。

餌やりが妨害されることを「不法行為」とするもので、餌やり行為は正当な行為であることを前提としてなされた判決である。

事件以降現場付近に「了解のない場所で餌やりはやめるように。
5万円以下の過料」の札(京都市西京保健センターと杉本彩が名誉センター長を務める京都動物愛護センター連名)を多数貼付中。

このような状況の中で、餌やり妨害に損害賠償を認めた判決の意義は非常に大きい。


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::
転載おわり

損害賠償額は少額ですが、このような判決が出たということが今後、多くの飼い主のいない猫たちを守ろうとする人々に勇気を与えたと思っています。

このような訴訟に動いてくださった勇気ある原告および訴訟代理人の植田弁護士に心から敬意を表します。

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Mさん、こんにちは。
京都市の記事ありがとうございました。前向きで励みになる判決が出たことに心から嬉しく思います。

植田弁護士の報告文は私のような法律に馴染みのない人間にも分かりやすく書かれておりました。
そして、「給餌行為の妨害が不法行為であることは給餌行為が正当行為であることを前提としている」という記述は猫と向き合う人々に大きな勇気を与えたと思います。

ひとつの判例ができた意味は大きいと思います。
餌やりさんを社会の隅に追い込むよりも積極的に連絡を取りTNRに協力して頂くほうがよほど合理的だと考えております。簡単なことではないこともわかっておりますが。

適正な外猫給餌は正当な行為であると司法で認められたことが将来の地域猫活動の後押しとなりますように、願ってやみません。

最後に穏やかで表情豊かなごまちゃんにホロッとしてしまいました。







Re: タイトルなし

サスケさん

いつもご丁寧なコメントをありがとうございます。

わたしの私見では、棋士の加藤一二三九段の訴訟以降、適正と思える地域猫活動にも本件のような妨害行為が増え、さらに京都市など行政の猫の餌やり禁止条例などによってかような妨害行為が増加したように感じています。
そんな中、この判決はとても画期的で、地域猫活動をされている人たちを勇気づけるものであるように感じています。

サスケさんのコメントは、いつも的を得ていて素晴らしいなと思って拝見させていただいています。
ありがとうございます。
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